温故知新

3月も後半となりました。年度末を迎えてバタバタとされてらっしゃる方が

多いのではないでしょうか。

 

さて、西宮・芦屋を中心とした「阪神間」は申し上げるまでもなく、歴史ある

エリアです。

北は六甲山、南は瀬戸内海に挟まれたこのエリアは温暖かつ風光明媚であり、

交通面でも大阪から神戸方面にかけて「阪急」と「JR」、そして「阪神」の

三線が並走するという類まれな利便性をもっています。

政財界の大物が居を構えた街としても有名ですので、阪神間には邸宅跡をはじめ

歴史的建築物が数多くあります。

 

 

 

「阪神間モダニズム」(淡交社)を眺めていると建築のみならず、娯楽、美術、文学など

あらゆる分野のモダニズムや西洋文化がこのエリアに深く根付いていることを再認識します。

ある意味では明治後期、大正~昭和初期こそが阪神間の黄金期だったようにも感じます。

当時は甲陽園駅前に映画の撮影所があり、苦楽園にはラドン温泉があり、夙川から香櫨園に

かけては動物園やホテル、打出には海水浴場があったりと活況ぶりが伺えます。

 

さて、歴史と言えば最近とある漫画を大人買いしました。

横山光輝氏の名作「三国志」です。古本屋で見つけて懐かしくなり、60冊まとめ買いです。

 

 

三国志には、「桃園の誓い」「三顧の礼」「泣いて馬謖を切る」など現代でも残る名言や格言が

多数あります。そしてその駆引きや人心掌握には時代を超えたものがあります。

 

またまた話が変わって恐縮ですが、この20日はお彼岸の中日でした。

お墓やお寺へ参られた方も多かったのではないでしょうか。

一般的に「ぼたもち」や「おはぎ」をお供えしますが、両者の違いをご存知でしょうか?

私は知らなかったのですが、春彼岸は春の花「牡丹」から「ぼたもち」、秋彼岸は秋の花「萩」

から「おはぎ」、秋は収穫期で小豆が柔らかいことからおはぎは「粒あん」らしいです。

ここにも先人の知恵と歴史を感じますね。

 

 

時代の流れをリードすることも大切でしょうが、歴史から学ぶことの方が深い気がします。

何かと節目の時期ですが「温故知新」を改めて感じる今日この頃です。