とある昼下がり、いつもお世話になっている社長さんにお誘い頂き、六甲山での
個展&音楽会に出向いてきました。
可愛らしい絵画の鑑賞と美しい歌&ハープの演奏会、そしてティーパーティ。
普段なかなか触れることのできない様々な「芸術」に触れることができ、
とても刺激となりました。
しかも会場は「ヴォーリズ六甲山荘」(上写真)
深い森の中にひっそりと佇んでいます。
この山荘は関西学院大学や神戸女学院大学の建築でも知られる、
かの建築家「ヴォーリズ」による1934年の作品です。
ヴォーリズ様式の特色がそのまま残されており、現在も大変良い状態で
使用されています。
現在では国登録有形文化財、近代化産業遺産にも登録されているほど
歴史的価値の極めて高い建物なのです。
内外部とも80年近く前の建物とは思えない斬新さ、そして居心地の良さ。
現代建築にもそのエッセンスの多くが汲みとられ、受け継がれていると
感じました。
設計者がこの世を去ってからも、残された作品が脈々と受け継がれているのは
まさに作品としての「芸術性」であり、「魂の伝道」と言えるのかも知れません。
時代はまだまだスクラップ・アンド・ビルド、
「木造の市場価値は35年で云々・・」と普段話している身としては
申し訳ないような羨ましいような、不思議な感覚を覚えました。(S)